iPhoneでmineo eSIMとau物理simが両立しない理由

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iPhoneでmineo eSIMをご利用いただく場合、APN構成プロファイルを必要とする他回線(mineo回線含む)との組み合わせ(複数SIM運用)ではご利用いただけません。を詳しく解説します

背景: iPhoneのeSIMとAPNプロファイル

  1. APN(アクセスポイント名)構成プロファイルとは
    • APNは、携帯端末がインターネットやキャリアのデータ通信サービスに接続する際に必要な設定情報です。
    • 日本では、キャリアごとに独自のAPNプロファイルを提供しており、それを端末にインストールして使います。
  2. iPhoneのeSIMの動作
    • iPhoneはデュアルSIM機能を備えており、物理SIMとeSIM、またはeSIM同士を切り替えて利用できます。
    • ただし、eSIMまたは物理SIMのいずれかで利用する回線がAPN構成プロファイルを必要とする場合、その設定が他の回線に干渉する可能性があります。

mineo eSIMの場合の制約

  1. mineo eSIMの特徴
    • mineoでは一部のプラン(特にドコモ・au回線)で、APN構成プロファイルのインストールが必要です。
    • APNプロファイルは一つのSIM回線ごとに設定されるため、同時に複数のプロファイルを動作させることが難しいケースがあります。
  2. 制約の内容
    • 他の回線との組み合わせ制限:
      • iPhoneでは、APNプロファイルがインストールされた回線(たとえばmineo回線)と、APNプロファイルを必要とする他回線(たとえば楽天モバイルなど)を同時に利用できない場合があります。
    • 原因:
      • iPhoneの設定では、一度に1つのAPNプロファイルしか適用できない仕様となっているため、異なるAPNを必要とする複数の回線が干渉し、通信に不具合が生じることがあります。
  3. 具体例
    • たとえば、以下のような組み合わせでは利用が難しい:
      • eSIMでmineo回線を使用しつつ、物理SIMでAPNプロファイルを必要とする別のキャリアを利用する。
      • eSIM同士で異なるAPNプロファイルを要求するキャリアを利用する。

回避策

  1. APNプロファイルを不要とするプランの利用
    • mineoのau回線(Aプラン)やドコモ回線(Dプラン)ではAPNプロファイルが必要ですが、ソフトバンク回線(Sプラン)では不要な場合があります。
    • プロファイルを不要とするキャリアの回線を選ぶことで、組み合わせの制約を回避できます。
  2. 1つの回線を優先的に利用
    • 一方のSIMをデータ通信専用として設定し、もう一方を音声通話やSMS専用に使うなど、用途を分ける方法があります。
  3. Android端末の検討
    • Android端末では、キャリアごとのAPN設定を柔軟に管理できるため、複数SIM運用が比較的簡単です。

結論

この注意書きは、iPhoneの特定のAPNプロファイル管理方式による制約に関連しています。mineoのeSIMを利用する場合、特にデュアルSIM運用を検討する際には、他の回線との互換性や設定方法を事前に確認することが重要です。

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