EXCELの関数とは?
Excelの関数とは、特定の計算や作業を手軽に実行するために用意されたあらかじめ設定された計算式のことです。関数を活用することで、複雑な計算やデータの処理をスムーズに進めることができます。数学の関数は難しく感じることが多いですが、Excelの関数は面倒な計算をワンクリックで済ませられる便利な仕組みなので、必要なものだけ覚えれば大いに役立ちます。
Excelの関数は、セルに入力することで使用でき、以下のような形式で記述します:
=関数名(引数1, 引数2, ...)
- 関数名:実行したい操作の名前(例:SUM、AVERAGEなど)。
- 引数(ひきすう):関数に渡すデータやセル範囲(例:数値やセルの範囲)。
関数の特徴
- 効率化:手動で計算する必要がなく、関数を使うだけで自動的に結果を得られる。
- 柔軟性:数値計算だけでなく、文字列操作や日付処理、条件分岐など多様な用途に対応。
- 再利用性:一度設定すれば、データが変わっても自動的に再計算される。
代表的な関数の例
1. 数学系の関数
SUM
:指定した範囲の合計を計算する。=SUM(A1:A10) // A1からA10の合計
AVERAGE
:指定した範囲の平均値を計算する。=AVERAGE(B1:B10) // B1からB10の平均
2. 条件分岐の関数
IF
:条件に応じて異なる値を返す。=IF(A1>10, "大きい", "小さい") // A1が10より大きければ「大きい」、そうでなければ「小さい」
3. 文字列操作の関数
CONCAT
:複数の文字列を結合する。=CONCAT(A1, B1) // A1とB1の文字列を結合
LEN
:文字列の長さを返す。=LEN(A1) // A1の文字数を返す
4. 日付・時刻の関数
TODAY
:現在の日付を返す。=TODAY() // 今日の日付
DATEDIF
:2つの日付の差を計算する。=DATEDIF(A1, B1, "D") // A1とB1の日付の差を日数で返す
5. 検索・参照の関数
VLOOKUP
:指定した値を範囲内で検索し、対応する値を返す。=VLOOKUP(1001, A1:C10, 2, FALSE) // 1001をA1:C10で検索し、2列目の値を返す
INDEX
:指定した範囲の中から特定の位置の値を返す。=INDEX(A1:C10, 2, 3) // A1:C10の2行目3列目の値を返す
関数を使うメリット
- 作業の効率化:手作業で行う計算や処理を自動化できる。
- ミスの軽減:計算ミスや入力ミスを防ぐことができる。
- データの動的更新:データが変更されても、関数が自動的に再計算してくれる。
関数ベスト200
数値関数
番号 | 関数名 | 機能説明 | 用例 |
---|---|---|---|
1 | SUM | 指定した範囲またはセルの値を合計します。 | =SUM(A1:A10) |
2 | AVERAGE | 指定した範囲またはセルの値の平均を計算します。 | =AVERAGE(A1:A10) |
3 | COUNT | 指定した範囲またはセルに含まれる数値の数を数えます。 | =COUNT(A1:A10) |
4 | MAX | 指定した範囲またはセルの最大値を返します。 | =MAX(A1:A10) |
5 | MIN | 指定した範囲またはセルの最小値を返します。 | =MIN(A1:A10) |
6 | ABS | 絶対値を返します。 | =ABS(-10) 返値:10 |
7 | ROUND | 数値を指定した小数点以下の桁数に丸めます。 | =ROUND(3.14159, 2) 返値:3.14 |
8 | INT | 数値の小数部分を切り捨てます。 | =INT(3.14) 返値:3 |
9 | MOD | 除算の剰余を返します。 | =MOD(10, 3) 返値:1 |
10 | POWER | 数値を指定した乗数に累乗します。 | =POWER(2, 3) 返値:8 |
11 | SQRT | 数値の平方根を返します。 | =SQRT(16) 返値:4 |
12 | RAND | 0から1の間の乱数を返します。 | =RAND() 返値:例えば、0.73214 |
13 | RANDBETWEEN | 指定した範囲内の整数の乱数を返します。 | =RANDBETWEEN(1, 100) 返値:例えば、45 |
14 | ROUNDUP | 数値を指定した小数点以下の桁数に切り上げます。 | =ROUNDUP(3.14159, 2) 返値:3.15 |
15 | ROUNDDOWN | 数値を指定した小数点以下の桁数に切り捨てます。 | =ROUNDDOWN(3.14159, 2) 返値:3.14 |
16 | CEILING | 数値を指定した倍数に切り上げます。 | =CEILING(4.1, 0.5) 返値:4.5 |
17 | FLOOR | 数値を指定した倍数に切り捨てます。 | =FLOOR(4.5, 0.5) 返値:4 |
18 | SUMIF | 条件を満たすセルの値を合計します。 | =SUMIF(A1:A10, ">5") 返値:B列のA列で5より大きい値の合計 |
19 | SUMIFS | 複数の条件を満たすセルの値を合計します。 | =SUMIFS(B1:B10, A1:A10, ">5", C1:C10, "=Yes") 返値:A列で5より大きく、C列でYesのB列の合計 |
20 | AVERAGEIF | 条件を満たすセルの値の平均を計算します。 | =AVERAGEIF(A1:A10, ">5") 返値:A列で5より大きい値の平均 |
21 | AVERAGEIFS | 複数の条件を満たすセルの値の平均を計算します。 | =AVERAGEIFS(B1:B10, A1:A10, ">5", C1:C10, "=Yes") 返値:A列で5より大きく、C列でYesのB列の平均 |
22 | COUNTIF | 条件を満たすセルの数を数えます。 | =COUNTIF(A1:A10, ">5") 返値:A列で5より大きいセルの数 |
23 | COUNTIFS | 複数の条件を満たすセルの数を数えます。 | =COUNTIFS(A1:A10, ">5", B1:B10, "=Yes") 返値:A列で5より大きく、B列でYesのセルの数 |
24 | MAXIFS | 複数の条件を満たすセルの最大値を返します。 | =MAXIFS(A1:A10, B1:B10, ">5", C1:C10, "=Yes") 返値:A列で5より大きく、C列でYesの最大値 |
25 | MINIFS | 複数の条件を満たすセルの最小値を返します。 | =MINIFS(A1:A10, B1:B10, ">5", C1:C10, "=Yes") 返値:A列で5より大きく、C列でYesの最小値 |
26 | SUMPRODUCT | 行列の積の和を計算します。 | =SUMPRODUCT(A1:A3, B1:B3) 返値:A列とB列の積の和 |
27 | SUBTOTAL | サブトータルを計算します。 | =SUBTOTAL(9, A1:A10) 返値:A列の合計 |
28 | AGGREGATE | サブトータルや集計を計算します。 | =AGGREGATE(1, 6, A1:A10) 返値:A列の平均値(エラー値を無視) |
29 | SMALL | 指定した範囲内でn番目に小さい値を返します。 | =SMALL(A1:A10, 2) 返値:A列の2番目に小さい値 |
30 | LARGE | 指定した範囲内でn番目に大きい値を返します。 | =LARGE(A1:A10, 2) 返値:A列の2番目に大きい値 |
31 | RANK.AVG | 指定した範囲内での値の順位を返します。 | =RANK.AVG(A2, A1:A10) 返値:A2の値の順位 |
32 | PERCENTILE.EXC | 指定した範囲内でのパーセンタイルを返します。 | =PERCENTILE.EXC(A1:A10, 0.75) 返値:A列の75パーセンタイル |
33 | PERCENTILE.INC | 指定した範囲内でのパーセンタイルを返します。 | =PERCENTILE.INC(A1:A10, 0.75) 返値:A列の75パーセンタイル |
34 | QUARTILE.EXC | 指定した範囲内での四分位数を返します。 | =QUARTILE.EXC(A1:A10, 2) 返値:A列の第2四分位数 |
35 | QUARTILE.INC | 指定した範囲内での四分位数を返します。 | =QUARTILE.INC(A1:A10, 2) 返値:A列の第2四分位数 |
36 | MEDIAN | 指定した範囲内での中央値を返します。 | =MEDIAN(A1:A10) 返値:A列の中央値 |
37 | MODE.SNGL | 指定した範囲内で最も頻出する値を返します。 | =MODE.SNGL(A1:A10) 返値:A列で最も頻出する値 |
38 | STDEV | 指定した範囲内での標準偏差を返します。 | =STDEV(A1:A10) 返値:A列の標準偏差 |
39 | STDEVP | 指定した範囲内での母集団の標準偏差を返します。 | =STDEVP(A1:A10) 返値:A列の母集団の標準偏差 |
40 | VAR | 指定した範囲内での分散を返します。 | =VAR(A1:A10) 返値:A列の分散 |
41 | VARP | 指定した範囲内での母集団の分散を返します。 | =VARP(A1:A10) 返値:A列の母集団の分散 |
テキスト関数
番号 | 関数名 | 機能説明 | 用例 |
---|---|---|---|
42 | CONCATENATE | 複数の文字列を結合します。 | =CONCATENATE("Hello", " ", "World") 返値:Hello World |
43 | LEFT | 文字列の左側から指定した数の文字を取得します。 | =LEFT("Hello", 2) 返値:He |
44 | RIGHT | 文字列の右側から指定した数の文字を取得します。 | =RIGHT("Hello", 2) 返値:lo |
45 | MID | 文字列の中間から指定した数の文字を取得します。 | =MID("Hello", 2, 3) 返値:ell |
46 | LEN | 文字列の長さを返します。 | =LEN("Hello") 返値:5 |
47 | UPPER | 文字列を大文字に変換します。 | =UPPER("hello") 返値:HELLO |
48 | LOWER | 文字列を小文字に変換します。 | =LOWER("HELLO") 返値:hello |
49 | PROPER | 文字列の先頭文字を大文字にし、他の文字を小文字に変換します。 | =PROPER("hello world") 返値:Hello World |
50 | TRIM | 文字列の前後の空白を削除します。 | =TRIM(" Hello World ") 返値:Hello World(空白なし) |
51 | FIND | 文字列内で指定した文字列を検索し、最初に見つかった位置を返します。 | =FIND("o", "Hello") 返値:5 |
52 | SEARCH | 文字列内で指定した文字列を検索し、最初に見つかった位置を返します (大文字と小文字を区別しません)。 |
=SEARCH("o", "Hello") 返値:5 |
53 | REPLACE | 文字列内の指定した部分を別の文字列で置換します。 | =REPLACE("Hello", 2, 3, "XXX") 返値:HXXXo |
54 | SUBSTITUTE | 文字列内の指定した文字列を別の文字列で置換します。 | =SUBSTITUTE("Hello", "e", "a") 返値:Halla |
55 | TEXT | 数値を指定した形式の文字列に変換します。 | =TEXT(1234.56, "¥#,##0.00") 返値:¥1,234.56 |
56 | VALUE | 文字列を数値に変換します。 | =VALUE("1234") 返値:1234 |
57 | CHAR | ASCIIコードから文字を返します。 | =CHAR(65) 返値:A |
58 | CODE | 文字からASCIIコードを返します。 | =CODE("A") 返値:65 |
59 | UNICHAR | Unicode文字を返します。 | =UNICHAR(97) 返値:a |
60 | UNICODE | Unicode文字のコードを返します。 | =UNICODE("a") 返値:97 |
61 | CLEAN | テキストから非表示文字を削除します。 | =CLEAN("Hello World") 返値:Hello World(非表示文字を削除) |
62 | EXACT | 2つの文字列が完全に一致するかどうかを判定します。 | =EXACT("Hello", "Hello") 返値:TRUE |
63 | FIXED | 数値を指定した形式の文字列に変換します。 | =FIXED(1234.56, 2, FALSE) 返値:1234.56 |
64 | REPT | 文字列を指定した回数繰り返します。 | =REPT("A", 5) 返値:AAAAA |
65 | T | 文字列をテキストとして返します。 | =T("Hello") 返値:Hello |
日付と時間の関数
番号 | 関数名 | 機能説明 | 用例 |
---|---|---|---|
66 | TODAY | 現在の日付を返します。 | =TODAY() 返値:現在日付 |
67 | NOW | 現在の日付と時間を返します。 | =NOW() 返値:現在日付と時間 |
68 | DATE | 年、月、日を指定して日付を返します。 | =DATE(2023, 10, 5) 返値:2023-10-05 |
69 | DAY | 日付から日を取得します。 | =DAY(DATE(2023, 10, 5)) 返値:5 |
70 | MONTH | 日付から月を取得します。 | =MONTH(DATE(2023, 10, 5)) 返値:10 |
71 | YEAR | 日付から年を取得します。 | =YEAR(DATE(2023, 10, 5)) 返値:2023 |
72 | HOUR | 時間から時を取得します。 | =HOUR(TIME(14, 30, 0)) 返値:14 |
73 | MINUTE | 時間から分を取得します。 | =MINUTE(TIME(14, 30, 0)) 返値:30 |
74 | SECOND | 時間から秒を取得します。 | =SECOND(TIME(14, 30, 30)) 返値:30 |
75 | DATEVALUE | 日付を表す文字列を日付値に変換します。 | =DATEVALUE("2023-10-05") 返値:2023-10-05 |
76 | TIMEVALUE | 時間を表す文字列を時間値に変換します。 | =TIMEVALUE("14:30:00") 返値:14:30:00 |
77 | DATEDIF | 2つの日付の差を計算します。 | =DATEDIF(DATE(2023, 1, 1), DATE(2023, 10, 5), "m") 返値:9(月数) |
78 | NETWORKDAYS | 2つの日付の間の営業日数を計算します。 | =NETWORKDAYS(DATE(2023, 10, 1), DATE(2023, 10, 10)) 返値:7(週末を除く営業日数) |
79 | WORKDAY | 指定した日から指定した営業日数後の日付を返します。 | =WORKDAY(DATE(2023, 10, 5), 3) 返値:2023-10-10(週末を除く) |
80 | EDATE | 指定した日から指定した月数後の日付を返します。 | =EDATE(DATE(2023, 10, 5), 1) 返値:2023-11-05 |
81 | EOMONTH | 指定した日の月の最後の日を返します。 | =EOMONTH(DATE(2023, 10, 5), 0) 返値:2023-10-31 |
82 | YEARFRAC | 2つの日付の間の年数を返します。 | =YEARFRAC(DATE(2023, 1, 1), DATE(2023, 10, 5)) 返値:0.739(年数) |
83 | WEEKDAY | 日付から曜日を返します。 | =WEEKDAY(DATE(2023, 10, 5)) 返値:5(木曜日) |
84 | WEEKNUM | 日付から年の何週目かを返します。 | =WEEKNUM(DATE(2023, 10, 5), 2) 返値:40(年の40週目) |
85 | DAYS | 2つの日付の間の日数を計算します。 | =DAYS(DATE(2023, 10, 5), DATE(2023, 1, 1)) 返値:277 |
86 | TIME | 時、分、秒を指定して時間を返します。 | =TIME(14, 30, 0) 返値:14:30:00 |
論理関数
番号 | 関数名 | 機能説明 | 用例 |
---|---|---|---|
87 | IF | 条件に基づいて異なる値を返します。 | =IF(A1 > 5, "Large", "Small") 返値:A1の値が5より大きい場合は”Large”、それ以外は”Small” |
88 | AND | すべての条件が真であるかどうかを判定します。 | =AND(A1 > 5, B1 = "Yes") 返値:A1が5より大きく、B1が”Yes”の場合TRUE |
89 | OR | いずれかの条件が真であるかどうかを判定します。 | =OR(A1 > 5, B1 = "Yes") 返値:A1が5より大きいか、B1が”Yes”の場合TRUE |
90 | NOT | 論理値を反転します。 | =NOT(A1 > 5) 返値:A1が5より大きくない場合TRUE |
91 | TRUE | 常に真を返します。 | =TRUE() 返値:TRUE |
92 | FALSE | 常に偽を返します。 | =FALSE() 返値:FALSE |
93 | IFERROR | エラーが発生した場合に指定した値を返します。 | =IFERROR(A1/B1, "Error") 返値:B1が0の場合”Error”、それ以外はA1/B1 |
94 | IFNA | #N/Aエラーが発生した場合に指定した値を返します。 | =IFNA(VLOOKUP(A1, A2:B10, 2, FALSE), "Not Found") 返値:VLOOKUPが#N/Aの場合”Not Found” |
95 | SWITCH | 複数の値と対応する結果を評価します。 | =SWITCH(A1, 1, "One", 2, "Two", "Other") 返値:A1が1の場合”One”、2の場合”Two”、それ以外”Other” |
96 | XOR | 排他的論理和を計算します。 | =XOR(TRUE, FALSE) 返値:TRUE |
検索と参照の関数
番号 | 関数名 | 機能説明 | 用例 |
---|---|---|---|
97 | VLOOKUP | 垂直方向に値を検索し、対応する値を返します。 | =VLOOKUP(A1, A2:B10, 2, FALSE) 返値:A1の値がA列に見つかった場合、同じ行のB列の値 |
98 | HLOOKUP | 水平方向に値を検索し、対応する値を返します。 | =HLOOKUP(A1, A2:B10, 2, FALSE) 返値:A1の値がA行に見つかった場合、同じ列のB行の値 |
99 | INDEX | 指定した範囲から特定の行と列の値を返します。 | =INDEX(A1:B10, 2, 2) 返値:A1:B10の2行目2列目の値 |
100 | MATCH | 指定した範囲内で値を検索し、相対的な位置を返します。 | =MATCH(A1, A2:A10, 0) 返値:A1の値がA2:A10に見つかった位置 |
101 | OFFSET | 指定したセルからオフセットされた範囲を返します。 | =OFFSET(A1, 1, 0) 返値:A1から1行下のセル値 |
102 | INDIRECT | 文字列として指定されたセル参照を参照します。 | =INDIRECT("A1") 返値:A1の値 |
103 | ROW | セルの行番号を返します。 | =ROW(A1) 返値:1 |
104 | COLUMN | セルの列番号を返します。 | =COLUMN(A1) 返値:1 |
105 | ADDRESS | 行と列の番号からセルのアドレスを返します。 | =ADDRESS(1, 1) 返値:A\1 |
106 | AREAS | 指定した範囲内の領域の数を返します。 | =AREAS(A1:B10) 返値:A1:B10の領域数 |
107 | COLUMNS | 指定した範囲内の列の数を返します。 | =COLUMNS(A1:B10) 返値:2 |
108 | ROWS | 指定した範囲内の行の数を返します。 | =ROWS(A1:B10) 返値:10 |
109 | CHOOSE | 指定した引数の中からインデックス番号に応じた値を返します。 | =CHOOSE(2, "A", "B", "C") 返値:”B” |
110 | HYPERLINK | 指定したURLにリンクを設定します。 | =HYPERLINK("https://www.example.com", "Example") 返値:”Example”(クリックするとhttps://www.example.comに移動) |
111 | TRANSPOSE | 行と列を入れ替えます。 | =TRANSPOSE(A1:B2) 返値:A1:B2の行と列を入れ替えた範囲 |
112 | FORMULATEXT | セルのフォーミュラをテキストとして返します。 | =FORMULATEXT(A1) 返値:A1のフォーミュラをテキストとして返す |
113 | LOOKUP | 値を検索し、対応する値を返します。 | =LOOKUP(A1, A2:B10) 返値:A1の値がA2:A10に見つかった場合、同じ行のB列の値 |
統計関数
番号 | 関数名 | 機能説明 | 用例 |
---|---|---|---|
114 | AVERAGEA | 指定した範囲またはセルの値の平均を計算します(論理値とテキストを含む)。 | =AVERAGEA(A1:A10) 返値:A1:A10の平均(論理値とテキストを含む) |
115 | COUNTA | 指定した範囲またはセルに含まれる非空のセルの数を数えます。 | =COUNTA(A1:A10) 返値:A1:A10の非空セル数 |
116 | MAXA | 指定した範囲またはセルの最大値を返します(論理値とテキストを含む)。 | =MAXA(A1:A10) 返値:A1:A10の最大値(論理値とテキストを含む) |
117 | MINA | 指定した範囲またはセルの最小値を返します(論理値とテキストを含む)。 | =MINA(A1:A10) 返値:A1:A10の最小値(論理値とテキストを含む) |
118 | STDEVA | 指定した範囲内での標準偏差を返します(論理値とテキストを含む)。 | =STDEVA(A1:A10) 返値:A1:A10の標準偏差(論理値とテキストを含む) |
119 | STDEVPA | 指定した範囲内での母集団の標準偏差を返します(論理値とテキストを含む)。 | =STDEVPA(A1:A10) 返値:A1:A10の母集団の標準偏差(論理値とテキストを含む) |
120 | VARA | 指定した範囲内での分散を返します(論理値とテキストを含む)。 | =VARA(A1:A10) 返値:A1:A10の分散(論理値とテキストを含む) |
121 | VARPA | 指定した範囲内での母集団の分散を返します(論理値とテキストを含む)。 | =VARPA(A1:A10) 返値:A1:A10の母集団の分散(論理値とテキストを含む) |
122 | PERCENTILE.EXC | 指定した範囲内でのパーセンタイルを返します。 | =PERCENTILE.EXC(A1:A10, 0.75) 返値:A1:A10の75パーセンタイル |
123 | PERCENTILE.INC | 指定した範囲内でのパーセンタイルを返します。 | =PERCENTILE.INC(A1:A10, 0.75) 返値:A1:A10の75パーセンタイル |
124 | QUARTILE.EXC | 指定した範囲内での四分位数を返します。 | =QUARTILE.EXC(A1:A10, 2) 返値:A1:A10の第2四分位数 |
125 | QUARTILE.INC | 指定した範囲内での四分位数を返します。 | =QUARTILE.INC(A1:A10, 2) 返値:A1:A10の第2四分位数 |
126 | RANK.EQ | 指定した範囲内での値の順位を返します。 | =RANK.EQ(A2, A1:A10) 返値:A2の値の順位 |
127 | PERCENTRANK.EXC | 指定した範囲内でのパーセンタイル順位を返します。 | =PERCENTRANK.EXC(A1:A10, A2) 返値:A1:A10内でA2のパーセンタイル順位 |
128 | PERCENTRANK.INC | 指定した範囲内でのパーセンタイル順位を返します。 | =PERCENTRANK.INC(A1:A10, A2) 返値:A1:A10内でA2のパーセンタイル順位 |
財務関数
番号 | 関数名 | 機能説明 | 用例 |
---|---|---|---|
129 | PMT | 定期的な支払いを計算します。 | =PMT(0.05/12, 360, -100000) 返値:月々の支払い額 |
130 | IPMT | 定期的な利息支払いを計算します。 | =IPMT(0.05/12, 1, 360, -100000) 返値:初月の利息支払い |
131 | PPMT | 定期的な元本支払いを計算します。 | =PPMT(0.05/12, 1, 360, -100000) 返値:初月の元本支払い |
132 | FV | 将来価値を計算します。 | =FV(0.05/12, 360, -500) 返値:将来価値 |
133 | PV | 現在価値を計算します。 | =PV(0.05/12, 360, -500) 返値:現在価値 |
134 | RATE | 割合を計算します。 | =RATE(360, -500, 100000) 返値:割合(月次) |
135 | NPER | 支払い回数を計算します。 | =NPER(0.05/12, -500, 100000) 返値:支払い回数 |
136 | IRR | 内部利回りを計算します。 | =IRR(A1:A10) 返値:A1:A10の内部利回り |
137 | NPV | 順現値を計算します。 | =NPV(0.05, B1:B10) 返値:B1:B10の順現値 |
138 | ACCRINT | 受取利息を計算します。 | =ACCRINT(DATE(2023, 1, 1), DATE(2023, 12, 31), 0.05, 100000, TRUE) 返値:受取利息 |
139 | ACCRINTM | 受取利息を計算します(月次)。 | =ACCRINTM(DATE(2023, 1, 1), DATE(2023, 12, 31), 0.05, 100000) 返値:受取利息(月次) |
140 | DISC | 割引率を計算します。 | =DISC(DATE(2023, 12, 31), DATE(2023, 1, 1), 100000, 105000) 返値:割引率 |
141 | AMORDEGRC | フランス式の減価償却を計算します。 | =AMORDEGRC(100000, DATE(2023, 1, 1), 0.05, 10, 5) 返値:フランス式減価償却 |
142 | AMORLINC | フランス式の線形減価償却を計算します。 | =AMORLINC(100000, DATE(2023, 1, 1), 0.05, 10, 5) 返値:フランス式線形減価償却 |
143 | DB | 固定割合減価償却法を計算します。 | =DB(100000, 1000, 10, 1) 返値:固定割合減価償却 |
144 | DDB | 加速度減価償却法を計算します。 | =DDB(100000, 1000, 10, 1) 返値:加速度減価償却 |
145 | SLN | 直線減価償却法を計算します。 | =SLN(100000, 1000, 10) 返値:直線減価償却 |
146 | SYD | 総額減価償却法を計算します。 | =SYD(100000, 1000, 10, 1) 返値:総額減価償却 |
147 | VDB | 変則加速度減価償却法を計算します。 | =VDB(100000, 1000, 10, 2, 1) 返値:変則加速度減価償却 |
148 | XIRR | 非定期的なキャッシュフローに基づく内部利回りを計算します。 | =XIRR(A1:A10, B1:B10) 返値:A1:A10とB1:B10の非定期的なキャッシュフローに基づく内部利回り |
149 | XNPV | 非定期的なキャッシュフローに基づく順現値を計算します。 | =XNPV(0.05, A1:A10, B1:B10) 返値:A1:A10とB1:B10の非定期的なキャッシュフローに基づく順現値 |
150 | FVSCHEDULE | 変動する利率に基づく将来価値を計算します。 | =FVSCHEDULE(100000, A1:A10) 返値:A1:A10の利率に基づく将来価値 |
データベース関数
番号 | 関数名 | 機能説明 | 用例 |
---|---|---|---|
151 | DGET | データベース内の条件を満たすセルの値を返します。 | =DGET(A1:C10, "Price", A2:A10) 返値:条件に一致するPrice列の値 |
152 | DPRODUCT | データベース内の条件を満たすセルの積を計算します。 | =DPRODUCT(A1:C10, "Price", A2:A10) 返値:条件に一致するPrice列の積 |
153 | DSTDEV | データベース内の条件を満たすセルの標準偏差を計算します。 | =DSTDEV(A1:C10, "Price", A2:A10) 返値:条件に一致するPrice列の標準偏差 |
154 | DSTDEVP | データベース内の条件を満たすセルの母集団の標準偏差を計算します。 | =DSTDEVP(A1:C10, "Price", A2:A10) 返値:条件に一致するPrice列の母集団の標準偏差 |
155 | DVAR | データベース内の条件を満たすセルの分散を計算します。 | =DVAR(A1:C10, "Price", A2:A10) 返値:条件に一致するPrice列の分散 |
156 | DVARP | データベース内の条件を満たすセルの母集団の分散を計算します。 | =DVARP(A1:C10, "Price", A2:A10) 返値:条件に一致するPrice列の母集団の分散 |
157 | DSUM | データベース内の条件を満たすセルの値を合計します。 | =DSUM(A1:C10, "Price", A2:A10) 返値:条件に一致するPrice列の合計 |
158 | DAVERAGE | データベース内の条件を満たすセルの値の平均を計算します。 | =DAVERAGE(A1:C10, "Price", A2:A10) 返値:条件に一致するPrice列の平均 |
159 | DCOUNTA | データベース内の条件を満たす非空のセルの数を数えます。 | =DCOUNTA(A1:C10, "Price", A2:A10) 返値:条件に一致するPrice列の非空セル数 |
情報関数
番号 | 関数名 | 機能説明 | 用例 |
---|---|---|---|
160 | CELL | セルの情報を返します。 | =CELL("contents", A1) 返値:A1の内容 |
161 | INFO | システム情報を返します。 | =INFO("directory") 返値:現在のディレクトリ |
162 | ISFORMULA | セルにフォーミュラが含まれているかどうかを判定します。 | =ISFORMULA(A1) 返値:A1がフォーミュラの場合TRUE |
163 | ISLOGICAL | セルが論理値であるかどうかを判定します。 | =ISLOGICAL(A1) 返値:A1が論理値の場合TRUE |
164 | ISNONTEXT | セルがテキストでないかどうかを判定します。 | =ISNONTEXT(A1) 返値:A1がテキストでない場合TRUE |
165 | ISREF | セルが参照であるかどうかを判定します。 | =ISREF(A1) 返値:A1が参照の場合TRUE |
166 | NA | #N/Aエラーを返します。 | =NA() 返値:#N/A |
167 | TYPE | セルのデータ型を返します。 | =TYPE(A1) 返値:A1のデータ型 |
168 | ERROR.TYPE | エラーの種類を返します。 | =ERROR.TYPE(A1) 返値:A1のエラー種類 |
169 | ISERR | セルがエラーであるかどうかを判定します。 | =ISERR(A1) 返値:A1がエラーの場合TRUE |
170 | ISNUMBER | セルが数値であるかどうかを判定します。 | =ISNUMBER(A1) 返値:A1が数値の場合TRUE |
171 | ISTEXT | セルがテキストであるかどうかを判定します。 | =ISTEXT(A1) 返値:A1がテキストの場合TRUE |
172 | ISBLANK | セルが空であるかどうかを判定します。 | =ISBLANK(A1) 返値:A1が空の場合TRUE |
173 | ISERROR | セルがエラーであるかどうかを判定します。 | =ISERROR(A1) 返値:A1がエラーの場合TRUE |
174 | ISNA | セルが#N/Aエラーであるかどうかを判定します。 | =ISNA(A1) 返値:A1が#N/Aエラーの場合TRUE |
エンジニアリング関数
番号 | 関数名 | 機能説明 | 用例 |
---|---|---|---|
175 | DEGREES | ラジアンを度に変換します。 | =DEGREES(PI()) 返値:180 |
176 | RADIANS | 度をラジアンに変換します。 | =RADIANS(180) 返値:π |
177 | SIN | サインを計算します。 | =SIN(PI()/2) 返値:1 |
178 | COS | コサインを計算します。 | =COS(0) 返値:1 |
179 | TAN | タンジェントを計算します。 | =TAN(PI()/4) 返値:1 |
180 | ASIN | 逆サインを計算します。 | =ASIN(1) 返値:π/2 |
181 | ACOS | 逆コサインを計算します。 | =ACOS(1) 返値:0 |
182 | ATAN | 逆タンジェントを計算します。 | =ATAN(1) 返値:π/4 |
183 | ATAN2 | 二引数の逆タンジェントを計算します。 | =ATAN2(1, 1) 返値:π/4 |
184 | PI | 円周率を返します。 | =PI() 返値:π |
185 | COSH | 双曲線コサインを計算します。 | =COSH(0) 返値:1 |
186 | SINH | 双曲線サインを計算します。 | =SINH(0) 返値:0 |
187 | TANH | 双曲線タンジェントを計算します。 | =TANH(0) 返値:0 |
188 | ASINH | 逆双曲線サインを計算します。 | =ASINH(1) 返値:約0.881 |
189 | ACOSH | 逆双曲線コサインを計算します。 | =ACOSH(2) 返値:約1.317 |
190 | ATANH | 逆双曲線タンジェントを計算します。 | =ATANH(0.5) 返値:約0.549 |
191 | COT | コタンジェントを計算します。 | =COT(PI()/4) 返値:1 |
192 | CSC | コセカントを計算します。 | =CSC(PI()/2) 返値:1 |
193 | SEC | セカントを計算します。 | =SEC(0) 返値:1 |
マトリックス関数
番号 | 関数名 | 機能説明 | 用例 |
---|---|---|---|
194 | TRANSPOSE | 行と列を入れ替えます。 | =TRANSPOSE(A1:B2) 返値:A1:B2の行と列を入れ替えた範囲 |
195 | MMULT | 行列の積を計算します。 | =MMULT(A1:B2, C1:D2) 返値:A1:B2とC1:D2の行列の積 |
196 | MINVERSE | 逆行列を計算します。 | =MINVERSE(A1:B2) 返値:A1:B2の逆行列 |
197 | DETERMINANT | 行列式を計算します。 | =DETERMINANT(A1:B2) 返値:A1:B2の行列式 |
ユーティリティ関数
番号 | 関数名 | 機能説明 | 用例 |
---|---|---|---|
198 | EVALUATE | テキストとして指定された式を評価します。 | =EVALUATE("2+2") 返値:4 |
199 | FORMULATEXT | セルのフォーミュラをテキストとして返します。 | =FORMULATEXT(A1) 返値:A1のフォーミュラをテキストとして返す |
200 | FORMULA | セルのフォーミュラを返します。 | =FORMULA(A1) 返値:A1のフォーミュラ |
データ搾取関数
番号 | 関数名 | 機能説明 | 用例 |
---|---|---|---|
201 | WEBSERVICE | ウェブサービスからデータを取得します。 | =WEBSERVICE("https://api.example.com/data") 返値:ウェブサービスからのデータ |
202 | FILTER | フィルターを適用してデータを抽出します。 | =FILTER(A1:B10, A1:A10 > 5) 返値:A列が5より大きい行のデータ |
日付と時間の追加関数
番号 | 関数名 | 機能説明 | 用例 |
---|---|---|---|
203 | DAYS360 | 2つの日付の間の日数を360日基準で計算します。 | =DAYS360(DATE(2023, 1, 1), DATE(2023, 12, 31)) 返値:360日基準の日数 |
204 | HOUR | 時間から時を取得します。 | =HOUR(TIME(14, 30, 0)) 返値:14 |
205 | MINUTE | 時間から分を取得します。 | =MINUTE(TIME(14, 30, 0)) 返値:30 |
206 | SECOND | 時間から秒を取得します。 | =SECOND(TIME(14, 30, 30)) 返値:30 |
ファイナンス追加関数
番号 | 関数名 | 機能説明 | 用例 |
---|---|---|---|
207 | FVSCHEDULE | 変動する利率に基づく将来価値を計算します。 | =FVSCHEDULE(100000, A1:A10) 返値:A1:A10の利率に基づく将来価値 |
208 | XIRR | 非定期的なキャッシュフローに基づく内部利回りを計算します。 | =XIRR(A1:A10, B1:B10) 返値:A1:A10とB1:B10の非定期的なキャッシュフローに基づく内部利回り |
209 | XNPV | 非定期的なキャッシュフローに基づく順現値を計算します。 | =XNPV(0.05, A1:A10, B1:B10) 返値:A1:A10とB1:B10の非定期的なキャッシュフローに基づく順現値 |
スペシャル関数
番号 | 関数名 | 機能説明 | 用例 |
---|---|---|---|
210 | HYPERLINK | 指定したURLにリンクを設定します。 | =HYPERLINK("https://www.example.com", "Example") 返値:”Example”(クリックするとhttps://www.example.comに移動) |
211 | SERIESSUM | 時系列データの合計を計算します。 | =SERIESSUM(A1:A10, B1:B10) 返値:A1:A10とB1:B10の時系列データの合計 |
212 | CUBEVALUE | 指定したキューブから値を取得します。 | =CUBEVALUE("SalesData", A1) 返値:SalesDataキューブからA1の値に基づく値 |